Club Interview vol.009 吹奏楽部 高瀬俊輝(たかせとしき)さん 文学部

1994年(平成6年)創部。総勢64名(平成25年2月現在)。入学式、卒業式、大学祭など、学内イベントにとどまらず、コンテストやコンクールにも積極的に参加。応援遠征、施設訪問など幅広く活動。今年12月には記念すべき第20回目の定期演奏会も開催する。 大人数で1つの音楽を創る醍醐味

01 総勢64名。未経験者も参加。

吹奏楽部について教えてください。

1994年(平成6年)創部。総勢64名(平成25年2月現在)です。昨年、新入生が25名入部、部員の厚みが増してきました。

年間のスケジュールを教えてください。

4月に新入生勧誘、5月に歓迎会、8月にはコンクールがあり、11月の大学祭、12月に定期演奏会と、たくさんのイベントがあります。その他、9月と3月に行われる合宿、先輩の送り出しコンサート、各パートのアンサンブルコンテストなどもあります。

日頃はどのように練習していますか?

週3回(月・木・金)を基本とし、演奏会前は日曜日も練習をします。時間は17:00-19:30、日曜日は10:00-16:00です。個人、パート、セクションごとでの練習をし、合奏は全員が参加します。

大学から吹奏楽を始める人もいるのですね?

はい。高校に吹奏楽部がなく、演奏したくてもできなかった人や、興味はあっても、厳しいイメージから一歩を踏み込めなかった人、大学に入ってから存分に音楽をしてみたいと考えていた人など様々な理由で入部してきます。

未経験者でも大丈夫なんでしょうか?

はい、大丈夫です。部員の大半が吹奏楽を経験していますから、教えるのも上手です。大学から始める人は、早く上手くなりたいという思いも強く、成長の伸びが素晴らしいです。

02 大学での吹奏楽

大学での吹奏楽と高校までとの違いはありますか?

高校までは主に顧問の先生が指導すると思いますが、愛知学院大学では、自主性を重んじ、学生が主体的に運営します。指揮者も学生です。もちろん顧問の先生もいて、指導を仰ぐこともありますが、ほとんどのことが学生に委ねられています。

自主性を重んじ、主体的。大学らしいですね。

はい。さらに、吹奏楽を通じて、音楽を楽しむことが目的であり、自由で伸び伸びとしているのも特長の1つですね。

自由すぎて、集まりが悪くなることはないのでしょうか?

大学生はある意味大人です。ここで言う、大人とは、人に言われなくても自分が何をすべきか理解しているということです。みんな、自主性がありながら協調性もあり、結束力もあります。

なるほど。その心配はないんですね。

大学は、そもそも自主性が重んじられる場だと思います。学習することは本分ですが、それ以外にも、バイトをしたい人、自分の時間を持ちたい人、みなそれぞれ自由で、全てが本人次第です。その環境下で、部員全員が生活のリズムの中に吹奏楽を取り入れ、一同に集まり演奏するわけですから、自ずとモチベーションも高くなります。

目標はありますか?

順位が決まるコンクールでの上位入賞は言うまでもありませんが、普段演奏する機会でも、聴いている人に喜んでもらいたいという気持ちが強いです。それが全員の思いであり目標です。

演奏する機会はコンクールや文化祭、定期演奏会以外にもあるのですか?

各所から演奏依頼もあります。例えば硬式野球部など運動部の応援や、養護施設での演奏など、要望に応じて選曲し、その場を盛り上げます。人前で演奏する機会が多く、大変嬉しく思っています。

特にどんな時に喜びを感じますか?

応援では、私たちの演奏が良いプレイに繋がると嬉しいです。養護施設では、子供に親しみのある曲を演奏し、笑顔を見せてくれる時に幸せを感じます。

演奏機会が多い恵まれた環境ですね。

はい。人前で演奏すること、それ自体が目標になります。だから早く上達したいですし、私たちの奏でる音楽を通じて、喜んでもらいたいと、練習にも精が出るのです。

03 吹奏楽の醍醐味

吹奏楽の魅力を教えてください?

大勢の人が集まって1つの音楽を創るその醍醐味です。トランペット、トロンボーンなど金管楽器。フルート、クラリネット、サックスなどの木管楽器。それぞれの音色が重なり1つになる。それだけでも重厚感がありますが、それは音色の重なりだけでなく、それぞれの演奏者の思いが1つになっているということです。これだけ大勢の思いが1つになったときの演奏は、他では味わえない快感があります。

確かにそう思います。

音楽の楽しみ方は様々です。独奏もできれば、バンドのように数名で音を出すこともできます。どれも楽しいのですが、これだけ大勢が集まっての演奏は格別です。また、 僕は人生の半分を吹奏楽に費やしていますが、吹奏楽は60歳、70歳になっても続けることができますし、年老いてからも、子供と一緒に演奏することもできます。こんな素晴らしいことはないと思うのです。是非、大学で吹奏楽を楽しんで欲しいと思います。

みんな仲も良さそうですね。

みんな吹奏楽が好きですからね。先輩・後輩、経験の有無での隔たりもなく、仲が良く、楽しく活動しています。今年は12月に記念すべき第20回の定期演奏会もありますし、それを成功させ、さらに充実した年にしたいです。そういえば、今度、運動会もやります。応援する側でなく、みんなで身体を動かします。仲がいい証拠ですね(笑)

最後にひと言、お願いします。

音楽は私たちの身近な所にあります。良い音楽を聴くことで気持ちが晴れやかになります。その演奏する側にいることは、もっと楽しいです。大学から吹奏楽なんて遅いと感じるかもしれませんが、そんなことはありません。未経験者でも興味がある人は是非、訪ねてきてください。みんなで1つの音楽を創る仲間になって欲しいですし、吹奏楽を通じて大学生活を充実させていただきたいです。

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取材を終えて

まず驚いたのは、音の重厚感です。個人の技量もさることながら、60名を超える音が1つになったときの迫力は想像を超え、高校生の演奏とは何かが違うように感じました。取材をしてみて、それは一人ひとりの吹奏楽に対しての思いの強さだとわかりました。貴重な4年間を吹奏楽に集中する。それは強制されたものではなく、自分が選択したもので、その思いの重なりが音の重厚感となって出てきているように思えました。一方で笑顔あり、仲の良さも印象的でとてもいい時間を過ごさせてもらいました。今年は記念すべき20回目の定期演奏会。楽しみです。長時間の取材、撮影をありがとうございました。