「考える力」を身につけるために愛知学院大学へ

泉田 亜美(いずみだ あみ)さん 経営学部 経営学科 4年生

4年生ということは就職活動中ですか?

4月に第一志望の就職先から内定をいただきました。

おめでとうございます!

ありがとうございます。第一志望の会社からの内定なので嬉しさは格別です。これも愛知学院大学経営学部で学んできたおかげだと思って感謝しています。

そもそも経営学部を選んだ理由を教えてください。

父が経営者で幼い頃から父のそばにいました。仕事は建築関係なのですが、私は小学生の頃から一緒に現場に行き掃除などの手伝いをしていました。またお客様との打合せでお茶を出し、父の横で話を一緒に聞くなどしていました。

なるほど。

その父の姿を格好良く感じていましたね。またお客様の喜ぶ姿を目の当たりにしていたわけです。「仕事っていいな」。「経営していくって凄いことだな」。そのことが成長するに連れ、さらに理解できるようになり、大学は経営学部へ行きたいと考えるようになりました。

愛知学院大学経営学部の印象はどうでしたか?

単に理論や過去の事例を学ぶだけではなく「考える力」が身につく印象を持ちました。実際、3年間ここで学んできたわけですが、「考える」機会が多く、変化の多い現在の社会環境に適した学びが実践されていると感じています。


目的に応じ経営スキルを養う5つのコース

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具体的にはどのような学びを得てきたのでしょうか?

1年次は経営学に関わる基礎的な内容を必須科目として学び、2年次からコースを選択し専門領域の学びを深めます。各分野に必要な問題解決能力を養う5つのコースがあり、それぞれ「経営システムコース」「戦略経営コース」「組織マネジメントコース」「会計コース」「ビジネス科学コース」の選択肢があります。

泉田さんはどのコースを選択したのですか?

「会計コース」です。会計コースは自己発見・自己啓発をコンセプトに資金管理と意思決定の方法にフォーカスを当て学んでいきました。

どうして会計コースを選択したのですか?

私自身どのコースに進もうか思い悩んでいたのですが、1年次に学んだ簿記が楽しかったことが理由の1つです。元々、数学が好きでしたし、解けた時の楽しさがあります。会計コースは難しい印象がありましたが、父からも「会計は学んでおいた方が良い」とのアドバイスがありこのコースを選択しました。

なるほど。

父の話を聞いて感じたのですが、社会に出て働くことを想像した際に、なかなか会計のことを学ぶ機会って少ないように思いました。大学では集中して学ぶことができるので難易度が高いからこそ、ここで学習しようと思いました。

会計コースでは主にどんなことを学んだのでしょうか?

会計学についての根本的な内容から原価計算の仕方、 貸借対照表や損益計算書など財務諸表の読み方なども学びました。 全てのことが仕事をしていく上で、 また経営していく上でも不可欠なものなので、 学ぶことができ本当に良かったと思います。

会計の場合、言葉一つをとっても、難しく感じます。

確かにそうなんですよね。簿記だけでも本当に難しく感じました。ただ私の場合、ありがたかったのが飯島康道教授に出会えたことです。飯島先生は授業がわかりやすく、時には特別授業として時間を割いて個別に質問を受けつけてくれるなど、本当に親身になって指導をしてくれました。

それは良かったですね。

自分が難しく感じている分野だから、なお一層、ありがたいと思いました。飯島先生は本当に尊敬できる方です。その影響もあって2年次後半からのゼミも飯島先生のゼミを選択しました。


ゼミナール大会で優秀賞を獲得!

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ゼミ活動で印象に残っていることはありますか?

やはり昨年(2010年)12月に愛知学院大学経営学部創設20周年を記念して実施された「ゼミナール大会」でしょうか。

どんな大会だったのでしょう?

経営学部の各ゼミから54のチームが参加し、他のゼミの学生や先生の前で研究成果をプレゼンテーション形式で発表。テーマの明確さと発表の分りやすさを競う「プレゼン部門」と、議論の内容を評価する「討論部門」で審査されました。

泉田さんのチームはどんなテーマで発表したのですか?

「医療におけるBSCについて」というテーマで研究・発表しました。BSC(バランスト・スコアカード)とは、簡単に言ってしまえば、主に企業で使われているマネージメントツールです。このシステムを医療の現場にも使って問題を解決していこうというのが主な内容です。

本格的なプレゼンテーションですね。

はい。BSCは、戦略・ビジョンを4つの視点(財務・顧客・業務プロセス・学習と成長)で分類し、これらの戦略に適合した個人や部門ごとの個別の目標を設定・実行することで個人ならびに組織のレベルをアップしていくものです。

もう少し詳しく話を聞かせてください。

組織間のコミュニケーションを例にあげましょうか。 人から人への情報伝達は難しいものです。 上司から部下。部下からまたその関係者。 介在する人が増えると最初の情報とは違うものになっているケースだって考えられます。 これらの問題をBSCの実践でコミュニケーションを円滑にしていこうというのが1つの例になるかと思います。


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このBSCを医療現場に使っていこうということを研究・発表したのですね?

そうです。例えば先のコミュニケーションの話ではないですが、医療現場において情報伝達のミスは致命的なものです。それをBSCで実践していくことにより確実なものにできていくのではないか?医療をよりマネージメント視点でみていくことで医療の質をさらに高められるのではないか?と仮説を立て研究していったのです。

発表の準備はいつ頃からはじめましたか?

夏ごろからです。夏休みのゼミ合宿ではチーム分け、テーマを決めました。1チームは5名で役割を決め、課題を調べ、ディスカッションを繰返し、より良い内容にしていきました。

発表時間はどれくらいの内容だったのですか?

プレゼンテーション15分。質疑応答5分。計20分です。その時間におさまるように過不足なく資料を仕上げました。そして本番のプレゼンテーションを想定し、声の出し方、画面の切り替え方など何度もリハーサルを繰返し精査していきました。

相当な準備ですね。

自分たちが内容を理解していても伝わらなければ意味がありません。言葉一つひとつにおいても「わかりやすいか?」「伝わるか?」と最後まで考えながら本番を迎えました。

本番はうまくいきましたか?

はい。事前の準備、チームワークが功を奏したのか予定どおりでした。結果「プレゼン部門」において優秀賞を獲得しました。

それはすごい。おめでとうございます。

ありがとうございます。飯島ゼミからは私たちの学年で2つ、4年生で2つ、計4つの優秀賞を獲得することができました。他の発表も専門性をふまえた研究内容で、経営学の多様性、奥の深さを実感できるものばかりで本当に貴重な機会だったと思います。


就職活動の話。内定がでるまで。

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第一志望の会社から内定がでていますが、就職活動中の話を少し聞かせてください。

就職活動は3年次の10月から始めました。まずは数多くの企業が集まる合同説明会に出向きました。その後、興味をもった企業にエントリーをし、個々の企業の説明会を予約しました。

説明会に出向いたのは何社でしたか?

6社です。2業種で自分がめざした業種を4社、他に興味のあった2社の説明会を受け、面接を進めていきました。

第一志望先はどういう所が良かったのですか?

まずは会社の雰囲気が良かったこと。そして家族を始め、いろんな人の評判が良かったことです。

内定が出るまでは、どんな流れだったのでしょうか?

説明会の際に簡単な適性試験がありました。そして次にあったのが8名でのグループディスカッションです。そして通常であれば人事の方の面接があり、最終面接という流れですが、私はグループディスカッションの後、すぐに最終面接で内定をいただくことができました。

グループディスカッションはどんな感じでしたか?

私たちの時のテーマは「消費税のアップについてどう思うか?」というものでした。テーマは事前に聞かされているのではなく、その場で与えられます。それぞれ簡単な自己紹介をしたあと、そのテーマに対しみんなで議論し、まとめた意見を最後に発表しました。

どんな雰囲気でしたか?

みんな緊張していたのか、 なかなか第一声がでません。 こういう場合、 あまり積極的になりすぎるのもスタンドプレイの様に見えるからか、 みんな遠慮していたのかもしれませんね。 そんな中、 私は1番最初に手をあげて1分ぐらいで自己紹介をしました。


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積極的ですね。

その場を楽しみたいと思いました。だからどう見られているかと考えるより、自分から進んで話をしていこうと自然と行動が出ていました。お題に対する意見も1番最初に発言し、他の人が話をする際は、顔を覗き込んで、うなずきながらメモを1人ひとり取りました。

良い雰囲気です。

とにかく話を聞くときも笑顔。場を和まそうと考えていました。全員の意見が出揃い、取りまとめるときも「誰がまとめますか?」と、みんなの意見を聞きながらも、最後は私がまとめ、その意見を発表しました。

振り返ってみてどうでしたか?

このグループディスカッションを試験官の方々はずっと見ています。ただ、何を見ているかは明かされていません。ただそういったことを勘ぐるのではなく、自然と振舞うことができたと思います。

企業の方は実際、何を見ていらっしゃったのですか?

「コミュニケーション能力」、「リーダーシップ」、あとは「人の話を聞く耳を持っているかどうか?」主にこの3点を見ていたと面接後に話がありました。

なるほど。

私の振る舞いがどういう評価を得たのか正確なことはわかりませんが、最終面接に進むことができました。この時点ではまだ内定が決まっていませんが本当に嬉しかったです。

最終面接はどんな感じだったのでしょうか?

志望動機と自己PRを発表するものでした。特に志望動機が重要で、いつものように笑顔を忘れず話をしました。実は最終面接の直前に先日のグループディスカッションの面接官の1人が「志望動機、大丈夫?」と笑顔で声をかけてくださいました。それで随分とリラックスできたことも良かったです。


支えてくれたみなさんに感謝。

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そして内定。本当にスムーズでしたね。

内定をもらったとき「嘘じゃないよね?」と何度も郵送されてきた書類に目を通しました。普段、厳しい父もとても喜んでくれました。ゼミの飯島先生も「(内定をもらったのが)1番早かったね。おめでとう。」と自分のことのように喜んでくれました。これも支えてくれた皆さんのおかげだと本当に感謝しています。

泉田さんの実力ですよ。

いえいえ、とんでもない。内定をもらうまでにどれだけの方が指導してくれたことか。大学内のキャリアセンターでも自己分析の仕方、エントリーシート講座や履歴書の書き方、グループディスカッションの仕方、メイク講座、志望動機のことなど数知れないバックアップをしてもらいました。本当に愛知学院大学に来て良かったと思いますし感謝しています。

その感謝の気持ち、大事ですね。

私は人と話すのが好きです。また仕事をするのが大好きです。アルバイトもしていましたが社員さんには負けたくないとの思いで仕事をしてきましたし、上司もそのように接してくれました。そういう意味ではバイト先の厳しい諸先輩方にも感謝していますし、厳しく育ててくれた家族にも本当に感謝しています。

今後が楽しみです。

仕事は厳しいのは、わかっているつもりです。今度は1人の社員として働くわけですから。ただ力みはありません。自分がどれだけお客様にそして企業に貢献できるのか、自分の努力次第ですから頑張っていきたいと思います。

卒業までまだ時間があります。

4年次は卒論もあります。また昨年実施されたゼミナール大会も引き続き予定されているようで、その準備もあるかと思います。2年次から継続して通っているエクステンションセンターでも資格も取得したいと思うので卒業までの期間も充実したものになりそうです。

最後に高校生にひと言お願いします。

先日、この愛知学院大学でオープンキャンパスがあり、私は高校生の相談を直に聞いていたのですが、まだ「何をやっていいかわからない」という人も少なからずいました。「経営に携わりたい」と目的がしっかりしている人は言うまでもなく、まだ将来何をやりたいか決まってない人も愛知学院大学経営学部はおすすめできます。なぜなら、経営学部での学びはどの分野にも通じるものであり拡張性が高いからです。学んでいるうちに自分の夢が変わったとしても経営学部ならその変化を吸収できるはずです。加えてキャンパスも広く気持ちがいい、またその広さゆえに1人で何か考えたい時もその空間が十分にあります。学部を超えた交流もできますし、自分の可能性を広げるための環境がここ愛知学院大学にはあります。


取材を終えて

終始笑顔で取材に応えてくれた泉田さん。その笑顔の奥には強い意志が感じられました。その意志は単に頑な(かたくな)なものではなく、周りの人に気配りができる人としてのやさしさをも持ち合わせたものです。その背景には厳格な父親の存在があり、同時に仕事の厳しさ・素晴らしさを教えてくれた経営者としての父親の影響が強く感じられます。厳しくやさしい父を尊敬していると言い、その背中を追ってきたからこそ、何事にも前向きに取り組み、また周りへの感謝を忘れないのでしょう。そして愛知学院大学での学びと人の縁が泉田さんをますます成長させ、今回の内定へと導いてくれたのだと思います。社会に出てから大変なことも多いと思いますが、持ち前の笑顔と明るさでさらに成長していって欲しいと思います。楽しい時間をありがとうございました。

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