マーケティングに興味を持ち愛知学院大学商学部へ

浅野 百美(あさの ももみ)さん 商学部 商学科3年

愛知学院大学商学部を選択した理由を教えてください。

大学ではマーケティングを学びたいと考えていました。愛知学院大学商学部には流通マーケティングコースがあり、その内容に興味を持ち、選択しました。

マーケティングに興味を持った、きっかけは何だったのでしょうか?

高校生の時、飲食店でアルバイトを始めるようになり、そこで商売を体験したのがきっかけです。ここでいう商売とは、単に食事を提供するというだけではなく、材料の仕入れから、商品づくり、接客・販売、市場動向の理解、新商品開発やお金の管理まで、その一連の流れを指します。それは「ヒト・モノ・カネ・情報」という要素がからみ合った世界だということです。その経験から、表面に見えているものより奥深く、凄いものだと感じ、マーケティングを学びたいと思いました。

アルバイトでそのことを感じたとは凄い話です。

実は父が商売をしていて、そこでアルバイトをしたから感じられたことです。父は、クレープの移動販売からスタートし、現在はアミューズメントパークでの飲食店も手がけています。その中で「ヒト・モノ・カネ・情報」、全部を仕切り、マーケティングを日々体験しているわけです。その中で、接客など、部分的なことだけでなく、全体を見ることができたことはラッキーでした。

その経験もあって商学部選択につながったのですね。

はい。商学部の学びは「ヒト・モノ・カネ・情報」、それぞれのことだけでなく、関わりを考えることで、商売やビジネスの全体が見えてくるように思えました。また、愛知学院大学の商学部は伝統があります。長年、学びを積み重ねてきたからこその奥深さもあるだろうと期待していました。ここで学びたいと強く思ったのです。

進学して最初に感じたことは何でしょうか?

1年次は、自分の興味を持ったことは幅広く学ぶことができるということです。愛知学院大学には教養部があり、700の授業が開講され、幅広い領域を横断的に学ぶことができます。(学びの特色を参考)。

教養部の学びで印象に残った講義はありましたか?

心理学です。心理学はマーケティングにもつながるものですし、高校では学んだことがなかった内容だったので非常に興味深かったです。

専門領域以外の学びが充実しているのは良いことですね。

そう思います。特に商学部の学びは、社会や地域、またそこに関わる人の心理や行動など、諸要素が絡んで考えていく学問ですから、教養部での学びは、専門領域の学習にも良い影響を与えてくれます。視野が広がった感じがしました。


自ら考え実践したフィールドワーク

イメージ

2年次からは専門領域が深まっていくのですね。

コースが3つに分かれています。「流通・マーケティングコース」「会計・金融コース」そして新設される「ビジネス情報コース」です。

3つのコースを簡単に教えてください。

「流通・マーケティングコース」は、流通・マーケティング・国際ビジネスの3つの領域からマーケット(市場)とモノ(製品・商品)との関係など、ビジネス社会の仕組みについて学びます。「会計・金融コース」は、金融と会計の仕組みを中心に、ビジネス諸要素の関係を明らかにし、その流れの中で行われる経済活動について学びます。新設される「ビジネス情報コース」では商学の基礎的な理解のもと、ビジネスと情報の領域を組み合わせ、その知識・技能を育成することで、多様化するビジネス社会の期待に応えられる人材を育成します。

浅野さんは「流通・マーケティングコース」を選択したのですね。

はい。そうです。そこで私は、主にマーケティング、小売、消費者行動のことを学んでいます。

今まで学んだことで、どんなことが印象に残っていますか?

「回転寿司の待ち時間調査」が印象的でした。私たちは4人1組みとなって、1人あたり75名、合計300名のアンケートを実施しました。主に、年代別に「どれだけの時間なら待つことができるのか?」を調査しました。

その結果からどんなことがわかりましたか?

例えば私たちの世代であれば、一人で待つより友達と待つ方が長く待てるという結果が読み取れました。また、おじいちゃん、おばあちゃん世代だと家族と一緒なら長く待てるという内容でした。総じて「誰と待っているのか?」その相手の関係の深さから待てる時間に変化があるということに気がつきました。

それは興味深い話です。

このアンケートでは「どんなことを質問するのか?」その内容も自分たちが考えたものです。質問内容が曖昧だと、答えもまた曖昧になります。そうならないように、具体的な質問になるよう心がけました。また、同じ世代のアンケートだけ集めても結論は狭いものになってしまいます。世代、性別のバランスを考えて調査をしたからこそ、見えた結論だと感じました。

まさにフィールドワークですね。

知識・理論も大切ですが、本当に理解していくには対象者に直接、話を聴く。アンケートをとる。それらを集計し考察する。その流れの中から発見できたことと、理論とを重ね合わせていくことが大切なのだと思いました。

それは大事なことですね。

この経験は私が興味を持ったマーケティングにおいても大事な行動だったと思います。 そもそもマーケティングとは顧客のニーズやウォンツをベースにして、 企業の経済活動を考えるものです。 その基本的なアプローチとして調査があります。 調査というと堅苦しく感じますが、 今回のように外に出向き、 アンケートをとり、 その集計をまとめる、 その行動はまさしくマーケティングの基本と言えるものではないでしょうか?


身近な所にあるマーケティング

イメージ

他に何か印象に残っていることはありませんか?

私たちの身近な所にマーケティングはあるということです。例えば自動販売機。何がどれだけ売れたか、その集計を簡単にとることができますよね。

なるほど!そのように考えたことがありませんでした。

メーカー側からすれば、それは自動販売機であると同時にマーケティングの調査機なのです。さらには設置場所がどういう場所か、どういう世代の人が行き来する所なのかなど、データを重ねていけば、いろんな発見があるはずです。

おもしろい話です。

最近では、購入者の顔で年齢を判別し、その世代によって商品を変化させる自動販売機もあります。あれもまさにマーケティング。マーケティングは私たちの身近な所にあります。

もっと他の話も聞かせてください。

例えば、栄養ドリンク。これも最近ではバリエーションも増えていますよね。以前だと、ビジネスマン、特に疲れた男性が飲むものという印象がありましたが、最近では若者向けのエナジードリンクや、女性向けの飲料も増えています。

言われてみればそうです。

中には、最初、男性向けに開発したドリンクを女性向けにパーッケージも中味も変化させ、大成功しているものもあります。考えてみると、昔より働く女性が増えていますよね。そういった社会の動きをいち早く察知し、変化させたからこその成功事例と言えます。

社会の変化と共に商品も変化している。

大学でマーケティングを学ばなかったら、こういった身近なことも気がつかなかったと思います。商学部の学びは、日常の変化をわかりやすくしてくれています。時には、TVで放映している、ビジネス番組を題材にして、その企業の戦略や戦術をひもといています。なぜ成長しているのか、今後どうなっていくのか、そんなことを考え、理解していくのはとても楽しいです。


他大学との交流。名古屋マーケティング・インカレ

イメージ

充実した大学生活が感じられます。

仲間と先生のおかげですね。先の話も先生の教え方が上手だから記憶に残っているのです。身近な所から考え、全体に結びつけていくその流れは、私の好奇心をさらに高めてくれています。おもしろいから夢中になれます。そのサイクルが良いのです。仲間ともに考え、行動してくれます。決して1人だったらできないことも、みんなと一緒だからこそ、成し遂げることができると思うのです。

みんなで成し遂げていると感じていることはありますか?

仲間と共に、名古屋マーケティング・インカレに参加しています。インカレは各大学で研究していることを他大学の学生と議論をし、他大学の先生からも指導を受けることにより、より深みのある研究とすることを主な目的とし、毎年開催されているものです。現在、その最終発表会に向けて、総仕上げの段階です。

本格的な大会ですね。

今年7年目を迎え、年々、参加者は増えており、今年は6大学、200名の参加となっています。私たちのゼミナール(秋本ゼミ)からは3チーム(4人1組 計12名)が参加します。日経BP社さんに、ご後援いただいています。

発表は1回だけですか?

いえ、6月の中間報告、10月の中間発表会を経て、12月の本発表となります。1チーム15分の発表、5分の質疑応答で、ストーリーの論理性、根拠付け、プレゼンテーションの技術など互いに質問や評価をしていきます。

互いに評価もしあうのですか?

はい。普段議論をしている仲間たちとは違った他大学からの質問や意見は勉強になります。それゆえ、普段では気づかない視点を気づかせてもらうことができます。私たちはどんな質問が来ても良いように準備もしますし、プレゼンテーションの精度を上げていくことに全力を尽くします。


若者のクルマ離れを考える

イメージ

どんなテーマで発表しているのですか?

私たちは「若者のクルマ離れ」を課題として「どうしたらもっと若者に車を乗ってもらうことができるのか」を考え、まとめようとしました。調べていくと、クルマ離れには2つの意味があることがわかってきました。それは車の所有率と使用率、双方の低下です。免許の所有率は変化がないのに、所有率も使用率も低下しているのです。そこには価値観の多様化により、車への興味が少なくなってきたことや、不安定な社会背景により、モノの所有から共有へと変化していることも影響しています。その背景をもとに企画展開できないかと考えたのです。

興味深いテーマですね。

ありがとうございます。ただ、この案を先生に伝えた所「若者のクルマ離れ」は、社会政策にもつながるけれど、マーケティングという観点では広すぎると指導があり、再考することにしました。

どのように再考していったのですか?

まずは、対象者を「若者代表=大学生」と絞り、カーシェアリングを実施することで、車を乗る機会を増やしていこうと考えました。

もっと詳しく聴かせてください。

はい。ここ愛知学院大学には、広大な駐車場があります。この駐車場にカーシェアリングのステーションを設置し、車を置いてもらいます。大学には公共機関で通学してくる学生も多くいます。その学生たちも、たまには違う所でランチをしたいなどの需要があります。講義終了後、みんなで遊びに行くということもあるでしょう。そんな時に、車があると便利です。利用したい人は必ずいると考えました。

なるほど。それはおもしろい。

つまり、愛知学院大学を「若者が集まる場」と考えたのです。学生数も多く、平日に、これだけ毎日、若者が集まる場というのは、他にないですよね?そこに使いたい時だけ、利用できる車があり、出かけたいという需要があれば、このしくみは成立すると思ったのです。でも、何か足りないとも感じました。

何が足りないと感じたのでしょうか?

日頃から先生には「トリプルwinを考えなさい」と言われています。その言葉に今回の企画を当てはめると足りないことに気がつきます。そこで私たちが考えたのは、近隣のお店とも提携し、愛知学院大学生でカーシェアリングを使ってお店に来たら、割引などのサービスがあったら、良いのではないかと考えました。

それは良いですね!

そうであれば、利用する学生も特別なサービスが受けられるし、提携先のお店も利用者が増える、もちろんカーシェアリング会社も利用者が増えるので、トリプルwinの可能性が高まります。

まさにトリプルwin!

大学の駐車場から乗って、外でランチだけして帰ってくる。講義終了後、3時間だけ、仲間とレジャーを楽しむ。行動範囲が広がることで、新たな機会が創出できます。実現性ある話だと感じていますが、どうでしょうか?

いいサービスだと思います。

ありがとうございます。ストーリーは、この内容で流れはできてきました。ただ、これだけでは根拠がないので、現在(※取材日H24.11.9)、学生へのアンケートや直接、話を聴き、需要や要望を調査しています。一方で、カーシェアリング企業のヒアリングも必要があり、その機会に恵まれインタビューをしてきました。


九州経済調査協会へ派遣参加

イメージ

カーシェアリング企業に直接出向いたのですか?

はい。福岡で実現できました。商学部は2011年より(財)九州経済調査協会へ学生を派遣していて、2012年度は私が参加することができました。(参考:商学部ブログ) そこでカーシェアリング会社への取材、現地フィールド調査を実施できたのです。

それは恵まれた機会でしたね。

はい。九州経済調査協会のみなさんは、調査のプロフェッショナルです。そこでアドバイスをもらいながら調査できたことは、とても幸せなことです。また取材は、秋本先生にも同行、フォローしてもらったのも非常にありがたかったです。

その取材でわかったことは何だったのでしょうか?

現状、カーシェアリングの利用者は増えているということ。利用者はビジネス層で、週末、目的は買物での利用が多いということがわかりました。そこで、平日、若者が利用する今回の提案をしたのですが、その反応は良く、需要があることが確認できました。

それは素晴らしい。

今、車を利用していない学生を対象とすること、それも平日の利用はカーシェアリング企業においてもメリットがあると確信が持てたのは良かったです。

こうやって企画が根拠あるストーリーを持ったものになっていくのですね。

もっと調査や声を集めて、良いプレゼンテーションができるよう、チーム一丸となって、努力していきたいです。インカレでは一貫したテーマで、時間をかけてつくりあげます。評価がはっきり出るその厳しい環境だからこそ、また身につくことがあり、良い機会に恵まれたと感じています。

愛知学院大学での学びが実になっていっていますね。

商学は実学と言われています。実践的で全ての学びが実になっていく、まさにその経験ができていることを嬉しく思います。いい先生、いい仲間に恵まれたこと本当に感謝しています。

最後に高校生、受験生へひと言お願いします。

就職は将来必ず行く道。だから迷っているなら大学へ行くことを勧めます。大学で学ぶこと、思考すること、行動することは、必ず社会に出た時にも役に立つものです。愛知学院大学は2014年より名城キャンパスも誕生し、さらに商学部での学びが深まることでしょう。是非、愛知学院大学でより多くの経験をして欲しいと思います。


取材を終えて

商学部での学びの内容は、浅野さんの話を聴くに連れ、明確になってきました。それは「ヒト・モノ・カネ・情報」の関係や諸側面を学び、ビジネスや社会全体を捉えていく学問なのだと感じました。その過程では、専門的素養の修得はいうまでもなく、物事を横断的に捉え、根拠をもって思考・行動できるようにする。つまり、複雑化していく社会に対応できる幅広い教養、総合的判断力、豊かな人間性を育んでいるように思えました。まさに商学部の学びは実学。浅野さんの今までの歩みはそのことを証明しているように思えました。名古屋インカレ本番前に大切な時間をありがとうございました。今後の活躍を期待しています。

2012年11月号一覧2013年3月号