AICHI GAKUIN UNIVERSITY

進路に応じて専門性を磨く 3つの専門分野

2年次に3つの専門分野を見わたした上で、
興味やめざす進路に応じて1分野を選択。
「多文化・共生分野」「情報・ビジネス分野」
「心理学実践分野(含 公認心理師コース)」の
学びでスペシャリストをめざします。

多文化・共生分野

他者を尊重する生き方とは

世代の差、障がいの有無、
LGBTQ+、外国にルーツを持つ人々。
多様性のある社会で、自分とは“違う”
特徴や価値観を持つ他者と共に生きるには、
「なぜ違うと感じるのか」
「違う他者をどうすれば理解できるのか」を
考えることが重要です。
環境や社会状況がこころに与える影響を学び、
寛容な社会を築く人材をめざします。

専門発展科目 Pick Up

学校での経験は、子どもの発達に大きな意味を持っています。学校での学習に関わる記憶、知能、動機づけ(いわゆるやる気)の考え方やしくみ、教師・生徒関係、仲間関係などの対人関係の発達や生じる問題などについて、学習と発達に関する心理学の理論に基づいて学びます。

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人のこころの働きは、その人を取り囲む文化や環境(制度・言語・歴史・地理・気候など)の影響を受けながら形成されます。自分自身の捉え方、意思決定の方法、他者とのつながり方といった“個人のミクロな心理的活動”が、“文化というマクロな社会現象”との相互関係の中で形成されていることを学びます。

専任教員メッセージ

日本社会の多様性の進展は止められません。地域社会や職場にも、さまざまな背景をもった人たちが集います。そんな中で私たちに求められるのは、自分の持つ文化的な基準にこだわるエスノセントリズム(自民族中心主義、自文化中心主義)に陥ることなく、柔軟に協業していくことです。どうすればそれが可能になるのか、授業の中で考えます。

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日本社会の多様性の進展は止められません。地域社会や職場にも、さまざまな背景をもった人たちが集います。そんな中で私たちに求められるのは、自分のもつ文化的な基準にこだわるエスノセントリズム(自民族中心主義、自文化中心主義)に陥ることなく、柔軟に協業していくことです。どうすればそれが可能になるのか、授業の中で考えます。

地域社会で人々が自立した生活を送るための包括的支援であるケアマネジメントの理論と実践について学修します。また、当事者とその家族、支える医療福祉心理専門職の役割、地域住民へのリテラシー向上への具体的な取り組みについても学びます。

取得をめざす資格

  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(公民)
  • 特別支援学校教諭一種免許状
    (知的障害者・肢体不自由者・病弱者)
  • 認定心理士

活躍の場

  • 特別支援学校教員
  • 児童相談所職員(相談員、心理判定員)
  • 放課後等デイサービス、
    児童発達支援事業所などでの児童指導員
  • 就労支援に関する事業所での支援員
  • 自治体職員、福祉施設職員
  • 働きやすさを考えられる一般企業の総務
  • ニーズをとらえた提案ができる企画職
  • グローバル企業
  • 人と接する職業(営業・販売・サービス) など

情報・ビジネス分野

科学的知見を多様な産業に生かす

人間の行動やこころを科学的視点で学ぶ心理学は、
社会をより便利で快適にする
ビッグデータ・AI・VRなどの
最先端の情報学や人間工学を発展させるために
欠かせないものです。
ビジネスや産業の大切なパートナーである
心理学を通して、
研究や商品開発に大きく貢献する、
人のこころに強いデータサイエンティストを育てます。

専門発展科目 Pick Up

情報通信技術の進歩によって、社会に蓄積されるデータは飛躍的に増大しています。混沌とした大量のデータを処理・分析し、その中から価値ある情報を引き出すための学問がデータサイエンスです。授業では、データサイエンスにおける「データ」とは何か、そこからどのような「情報」を引き出すことができるのかを、さまざまな領域における実例を通して学びます。

専任教員メッセージ

心理学の研究では、調査や実験を通して収集したデータを統計学的方法により分析する必要があります。この授業では、レポート作成や卒論作成のために必要な統計学の基礎を学びます。理論学習だけでなく、電卓を使って実際に計算を行いながら、統計学的方法を身につけていきます。

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例えば、消費者が「シックな腕時計がほしい」と思ったり、デザイナーが「高級感のある家電製品を作ろう」と思うとき、「シック」や「高級感」という感性を、必要な機能を組み込みながら、色や形などの具体的なデザイン要素に落とし込む技術に関する学問が、感性工学です。心理的要素をデザイン要素に翻訳していく方法を学びます。

経済学では、人間を合理的な意思決定を行う存在と定義されてきましたが、実際の人間の意思決定にはクセがあります。行動経済学は、従来の意思決定理論やゲーム理論に実験的要素を加え、実際の人間の行動を分析する学問です。必ずしも合理的とは言えない人間行動を予測するしくみを学びます。

企業などの組織で上司が部下に命令して仕事をさせるとき、そこにはどのような心理的な力が働いているでしょうか。授業では、社会的パワー(他者や集団に何かをさせたり何かをさせない力、権力など)やリーダーシップについてさまざまな角度から学びます。また、組織とは何かについての理解を深めるとともに、組織における人間の行動、必要な心理的支援についても学びます。

専任教員メッセージ

デザイン自体の良し悪しで、その商品を選ぶかどうかを決めたりしたことはありませんか。デザインは消費者の潜在的な嗜好や購買意欲などに大きな影響を与えており、広告、デザイン、マーケティング等においても非常に重要な要素の一つです。この授業では視覚的なデザインが私たちの心理的活動や機能にどのように影響を与えるかについて学び、「人にとって良いデザインとは何か」について、考察を深めていきます。

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この授業では、統計解析に特化したプログラミング言語Rを学びます。ビッグデータへの注目などから近年ではビジネスシーンでの利用も増えてきており、社会人からも需要が高くなっています。データの処理方法や可視化などの必須の技能を身につけて、データから価値ある情報を引き出す技術を修得することをめざします。

近年、バーチャルリアリティや拡張現実の技術が急速に発展し、私たちの世界が広がりつつあります。デジタルデザイン演習では、実際にUnityというゲームエンジンを使って簡単な仮想世界を作成し、新たな世界の広がりへの理解を深めます。

取得をめざす資格

  • 社会調査士
  • カラーコーディネーター
  • 福祉住環境コーディネーター
  • 認定心理士

活躍の場

  • 広告、プロダクトデザイン
  • システムエンジニア
  • マーケティングリサーチ
  • 心理学または関連分野の研究者、大学教員
  • デジタルマーケティング職
  • 数字に強い説得力のある営業職・販売職
  • データに基づいた商品企画・開発職 など

心理学実践分野

(含 公認心理師コース)

心理臨床のプロとして多分野で活躍

長年にわたって公認心理師や臨床心理士を
育成・輩出した実績と経験に基づいて、
心理的支援の理論とスキルを実践的に学びます。
本学大学院との連携も強化し、
公認心理師は学部と合わせた6年間で
受験資格が取得可能に。
保健・医療・福祉・教育・産業などの分野で、
こころに不安を持つ人を支える専門家を育てます。

専門発展科目 Pick Up

幅広い領域を持つ心理学の中で、支援を必要とする人に対する心理的な支援活動をもとに発展してきた学問が臨床心理学です。臨床心理学の発展に寄与してきた代表的な理論や方法論を理解した上で具体的な例を取り上げ、支援を求めている対象を理解し、支援する方法について学びます。

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犯罪は、意外に身近なところで起きています。加害・被害の経験がないという人も、実は幸運なだけかもしれません。犯罪の原因や発生メカニズムを知り、犯罪捜査に関する心理学的問題、犯罪者や非行少年の処遇や更生支援、さらには犯罪被害者の心理的援助に必要な知識を身につけます。また、離婚などの家事事件ついても紹介します。

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精神医療の現場で、各疾患に対してどのような心理療法的アプローチが行われているかについて、臨床経験に基づいて講義します。具体的な臨床例を示し、どのように診断・見立てを行い治療的な介入を行い、医療以外の社会資源とどのように連携するかなどについて、実践的に学びを深めます。

臨床心理面接は、臨床心理学の基礎にして最も重要な領域の一つ。講義では臨床心理学の基礎知識や臨床心理面接の具体的な技法について理解した上で、相談者の話を聴き、気持ちに共感し、相談者と共に問題の整理や対応について考えるプロセスをロールプレイやグループワークなどを通して実践的に学びます。

社会福祉の歴史や理論の変遷といった概要を把握するとともに、障がい児や障がい者、虐待を受けた子ども、DV被害者、支援・介護を必要とする高齢者といった「福祉的要支援者」と呼ばれる人たちに対する心理支援の必要性、支援のポイントや実践方法を学修します。面接室面接型の心理職とは異なり、生活支援を行うことができるスキルを身につけ、今後ますます大きくなる「公認心理師」の職域においても活躍できる人材を養成します。

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取得をめざす資格

  • 公認心理師
  • 臨床心理士
  • 認定心理士
  • 児童福祉司
  • 児童心理司
  • 児童指導員任用資格

※大学院修了などを必要とする。

活躍の場

  • 病院、クリニックの心理カウンセラー
  • 公立小中高等学校のスクールカウンセラー
  • 大学の学生相談室カウンセラー
  • 被害者支援相談員
  • 産業カウンセラー
  • 国家公務員(法務教官、法務技官)
  • 自治体職員(心理職) など
「公認心理師」資格取得のステップ 「公認心理師」資格取得のステップ

大学院

心身科学研究科 心理学専攻

基礎研究(実験・社会・発達・人格・臨床)から、「障害児教育」「自立活動支援の理論と実際」といった実践的テーマまで、幅広い分野で高度な研究に取り組める大学院です。公認心理師・臨床心理士養成コースでは、学内実習・学外実習ともに充実していることが特徴です。学内にある心理臨床センターは充実した設備と規模を誇り、学外実習先においては複数の医療領域の実習先を確保しています。さらに受験対策も実施しており資格取得を強力に支援します。

公認心理師 91.7% 公認心理師 91.7%
公認心理師 75.0% 公認心理師 75.0%

心理臨床センター

子育てに関する親の悩み、学校・職場での対人関係の悩みなど、心の問題を抱える人への支援を行っています。本大学院の教育・実習施設を兼ねており、心理臨床の専門職をめざす大学院生は指導教員の下で面接を担当します。

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