Club Interview vol.001 チアリーダー部(FAIRIES フェアリーズ)高木悠衣(たかぎゆい)さん 文学部グローバル英語学科3年生

高校時代にチアリーディングで全国大会出場チアを続けるために愛知学院大学へ部活動の応援、学内イベントをはじめ、年3回の大会へ向け日夜練習。今年も全国大会へ出場。今春より部長となり、チームワーク重視、自主性を重んじながらも厳しさをもって指導にあたる。技術的にも精神的にも強いチームづくりをめざす。 相手の喜ぶ顔が、自分の喜び

01 チアを続けるために、愛知学院大学へ

チアリーダー部に入部しようと思ったきっかけは?

高校生の時からチアリーダー部に所属し、全国大会へ出場する機会にも恵まれました。尊敬するコーチが愛知学院大学で指導をしていたので、この大学を選び、FAIRIESに入部しました。

チアリーディングは大学でも続けようと?

はい。最初からその気持ちで愛知学院大学に入学しました。

活動内容を教えてください。

6月、8月、12月に大きな大会があります。普段はその大会に向けて練習に励んでいます。他には硬式野球部やサッカー部など他の部活動の応援、オープンキャンパスや文化祭などの学内イベント、地域のお祭りなどに参加させてもらっています。

週にどれくらい練習をしていますか?

週4日?5日、平日は17:00?20:30 休みの日は10:00-17:00と終日、練習をしています。春休みは筋肉トレーニングやダッシュで基礎体力をつくり、その後は大会に向けて、本格的に練習を重ねていきます。

部員は何名ですか?

現在14名です(取材日:2011年8月現在)。いま、高校生から社会人までが参加する8月の全国大会(ジャパンカップチアリーディング日本選手権大会)に向けて本番さながらの練習をしています。

02 指導することの大切さ

全員、チアの経験者ですか?

いいえ。未経験の部員もいますが、やる気があって、いつも笑顔を絶やさずがんばっていますよ。

部長としてどのようなことを心がけていますか?

部員には、チームワークを重視し、一人ひとりが考えて行動するように話をしています。

自主性を重んじた指導ということでしょうか?

はい。そもそもチアリーディングは相手のことを考え行う競技です。上から強制してもダメなんですよね。笑顔、元気さが大切ですし、自分から楽しんで練習していく環境が大事だと思います。

それでも経験の違いによる技術の差はありますよね?

もちろん個人差はあります。 そこは一人ひとりの技術力や個性をこちらがしっかり理解し、 できる人が盛り上げ、 みんなでクリアしていくことが大切だと感じています。 最初からできる人はいないわけですから。

なるほど。

みんな家族のようですから、できないことは助け合う精神が芽生えています。ただ、そこで気をつけないといけないのは仲の良さが甘えにつながってはいけないということです。厳しい所は厳しく指導する。その気持ちが大事だと思います。

具体的にはどんな指導を?

指導は大きく2つに分かれます。 技術面と精神面です。 技術面では、 ダンスの踊り方、 スタンツのやり方などが主にあげられます。 精神面では「落ち込んだときにどう対処するか?」ということを教えています。

精神面も指導するのですか?

一生懸命やっていても、できなかったり、失敗したりするんですよね。でも、それで落ち込んでいてはダメなのです。そもそもチアは相手を元気づけたり、観客を魅了し、相手の心を惹きつけたりするものですから、いつも笑顔で元気さが大切です。そうなれるよう、技術を高めると同時に精神的にも豊かになれるようその環境を意識しています。

 

03 チアは私の生活そのもの

高木さんにとってそもそもチアの魅力ってなんでしょう?

練習でみんなと笑っている時、大会でやりきった時も楽しいですし、応援に行って勝った時に他の部員とも一緒に喜べるのも良いですよね。ひと言で表現するなら、「人との関わりから生まれる喜び」ということだと思います。

なるほど

チアリーディングの大会もあの会場の一体感は凄いですよ。 敵、味方が関係なく、 そのチームを盛り上げる。 時間は、たった2分30秒ですが各チームの集中力、 会場の一体感は他の競技にはない空間ですね。

そんなチアだから辞めたいと思ったことはないでしょう?

いいえ。辞めたいなあ・・と思うことは日常茶飯事(笑)。大会が終わる度に辞めようって。でも、振り返ればチアは私にとって生活の一部なんですよね。一部というよりチアが自分の中心にある。だから辞めた自分が想像できないのです。

辞めたいと思うことがあるなんて、驚きました。

一緒に頑張っている仲間の存在も大きいです。それぞれが大会当日に黙って手紙を書いてきたり、お守りをつくってきたり。今日(平成23年8月23日)チアを続けるために手術を受けている部員がいるのですが、そんな大変な時にも大会前の私たちを気遣って手紙を残していってくれている。本当に家族のような存在です。

かけがえのない仲間ですね。今後の目標を教えてください。

まずは、一人ひとりの技術を高めていきたいです。自分が卒業していくことも考えて指導していきたいです。また、自分が仲間から信頼されるためには自分の技術力を磨かなくてはいけません。「自分がここにいるから大丈夫!」そんな気持ちでみんなが信頼しあえるよう努力したいですね。個人的には、大学卒業後も、指導者としてチアリーディングを続けていきたいと考えています。

最後にメッセージを。

チアをやればみんな元気になれます。チアは自分の表現で相手が喜び、その喜びが自分の喜びとなるスポーツです。楽しいですよ。未経験の人も必ずできるようになります。是非、一緒にチアに挑戦してみて欲しいです。

取材を終えて

全国大会3日前に快く取材と撮影を引き受けてくれた高木さん。 撮影時の笑顔、練習中の真剣なまなざし、1時間におよぶ取材も丁寧に応えてくれました。 特に印象に残ったのは「チア仲間は家族」という話。当日手術中の部員のことにも時折ふれ「今、ちょうど手術が終わった頃です」と時計をみて言ったシーンはまさにその言葉を象徴していました。 私たちの帰り際も部員全員が練習を止めて「ありがとうございました」と見送ってくれました。 その笑顔と声のはり。 心に深く残りました。 こちらこそ本当にありがとうございました。 みなさんの活躍を期待しています。