法学部
法律学科
そのM&A、プラス?マイナス?簡単には 結論できない判断を、法の観点から読み解く。
企業(A社)が別の企業(B社)を買収する(M&Aと言います)時、B社はそれを阻止しようとすることがあります。
ここで問題なのはB社の判断。
M&Aが成功するとB社の経営陣は交代になることが多いので、本当はB社にとってプラスのM&Aなのに、経営陣が保身のために防衛策を取ることがあります。
するとB社(ひいては株主)の利益を犠牲にして経営陣自身の利益を図ったことになり、一定の責任が生じる余地があるのです。
村上ゼミでは、こうしたテーマを主軸に学生同士で活発に議論を繰り広げ、会社の活動から生じうる紛争をシミュレーション。
議論のお題には暗号資産やAIなど、まだ法的な見方が固まっていない現在進行形の話題も含まれます。
経営者・株主・裁判官それぞれの立場で
学生が積極的に議論し、考えを深めます。
村上ゼミのユニークな点は、こうした議論に学生が模擬裁判という形で主体的に取組むところ。
どんな事実関係をどのように評価するかによって、どちらにも勝ち目のある設例が設定されるので、話を理解し要点をつかむ力はもちろん、情報のリサーチ・まとめる力、いかに説得力をもって主張できるかといった力が鍛えられます。
この議論を仕切る裁判官役の学生は、双方の対立点をあぶりだしたり補足の説明を求めたりと議論の進展をコントロールしていき、最後に判決レポートという形で、どちらの主張をどのような理由によって支持するのかを明らかにします。
どの立場でも「自分の考えをもって行動する力」が求められ、鍛えられる。そんな活気ある毎日です。