歯学部
歯学科

『顕微鏡の先に見た可能性の光』学びたい想いが加速する

坂本 和都

歯学部 歯学科 2年
(大阪府・私立四天王寺高校出身)

ホタルがなぜ光るのか知っていますか?ホタルなどの光る生物は「ルシフェラーゼ」という酵素を使って光を発しています。この、生物が光るしくみは「生物発光(バイオルミネッセンス)」と呼ばれます。今、私が興味を持って取り組んでいるのが、この発光酵素のひとつである海洋性プランクトンが持つ「ガウシアルシフェラーゼ」を利用して、ヒトの細胞からどのようにタンパク質が分泌されるか解明する研究です。この研究は、タンパク質分泌を可視化する生物発光イメージング法の開発と応用をめざす、愛知学院大学でしかできない最先端の取り組みでもあります。私はもともと研究を志していたわけではありません。1年次の「生物学実習」や「化学実習」で実験とその考察に楽しさを感じ、さらに「歯科診療と研究の基本」で研究室を見学したことで、研究への興味が高まっていきました。そうしたなかで出会ったのが、「生命の分子基盤」という生化学講座の授業で先生が語られていたルシフェラーゼを使った研究。この研究に、未来を変える大いなる可能性を感じ、ぜひ挑戦したいと思ったんです。
現在はまだ、研究を進めるために必要な細胞の培養法やDNAを扱う遺伝子工学技術の実験手法を習得している段階です。でも、初めて自分で細胞培養を行い、顕微鏡で見たときの感動は忘れられません。言葉にできないほど美しく、その小さい世界が「実は生命を表しているのでは?」と感じるほどでした。普段、体内の細胞が増えていることを実感することはありませんが、顕微鏡で細胞が増えたりする様子を捉え、生命の営みを感じたこの体験は、この学問が持つ魅力に強く惹かれる出来事になりました。また、研究に取り組むようになって、生体を構成する細胞や分子を理解し、その正常なしくみを理解することは、身体の異常や疾患を見つけ、治療するために不可欠な基本だと考えるようになりました。地球上のすべての生物は、この小さな細胞からできています。そうした意味で、生化学は微生物学や薬理学といった他の講座の講義内容とシームレスにつながる、極めて重要でおもしろい学問で、「学問に境界はない」と実感しています。まだ歯科医療の基礎を学んでいる2年生ですが、最先端の研究活動に参加させていただけるのも、学生の「やってみたい」という意欲に、先生方や大学が全力で応えてくれる環境があるからこそだと感謝しています。

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