卒業生の活躍

「私たちが文化をつくるんだ」
大学時代の刺激は
やがてビジネスの礎になる

WILLER株式会社
代表取締役
村瀨 茂高

商学部 1986年3月卒業

 

みなさまから見ると、我々は「WILLER EXPRESS」というピンク色の高速バスを運行している会社というイメージが強いかもしれません。もともと、海外も含めて行きたいところに簡単に行けるよう、人の移動に対するバリューイノベーションを起こすことを目的にスタートした会社です。そのため今は、バス以外にも、ソフトウェアやテクノロジー、マーケティングなどを駆使して、新しい移動サービスの提供などにも力を入れています。
私は愛知学院大学在学中、旅行サークルに所属して、学生など全国の若い人を対象にしたツアーを企画していました。自分が考えた企画でお客さまが笑顔になったり、交流が生まれたりするおもしろさを実感するように。「世の中に新しい価値をつくり、みんなに喜んでもらう」という体験が、今の自分の根幹になっています。
事業を営む中で「困難に直面したことはありますか」とよく聞かれますが、私自身は困難を解決することにこそやりがいがあると考えています。例えば、オリジナルのバスシートを作ろうとしたとき、日本中どこの会社にかけあってもNOを突き付けられてしまったことがありました。ですが、オリジナルのシートは「新しい価値を生み出したい」という点で非常に重要だったので諦められず、今度は海外のメーカーと直接交渉に乗り出しました。海外からの逆輸入ということもあり、法律や関税の問題もありましたが、一つひとつの問題を乗り越え、ついにオリジナルのバスが完成しました。その立役者となったのは大学を卒業したばかりの新入社員。年齢やキャリア、優秀かどうかよりも「やれる・できる」という信念を持って取り組むことが最も重要だと思わされるできごとでした。
私が在学していた当時、愛知学院大学には「流行や文化をつくるのは自分たちだ」という気概にあふれた学生ばかりでした。私もその影響で、世の中に新しい文化を作りたいと考えるようになりました。
大学生は無限の可能性を秘めています。何をやりたいか、チャレンジすべきことは何か、しっかり整理して取り組んだ経験が、社会に出てからも自分の財産になるはずです。

 

WILLER株式会社:都市間高速バス「WILLER EXPRESS」の運行のほか、テクノロジーを駆使した新たな移動サービスを開発している。
※取材時の情報です。

関連するリンク