文学部
歴史学科

古文書や日記から見えてくる
人間模様が面白い。

ゼミで行っているのは、王朝貴族の日記などさまざまな史料を読み、用語の解説や自分の解釈をまとめて発表するというもの。たとえば、宮廷で行われたある儀式を記録した日記では、普段の位置とは違う上座に座った人がいた、という場面の記録で、なぜその人は違った位置に座るのか、目上の人に気に入られているから大それたことができてしまうのか、など事実とともに日記を書いた人の所見などが綴られています。日記を読解することは、句法に加え当時その空間で何が行われていて、どんな人間模様があったのか、一つの史実から文化、当時の慣例、登場する人物の人間関係までいろんなことが読み取れるんです。

 

また、ある書物から読み取れたのは、平安時代の結婚事情。男女が交流することがなかったこの時代では、女性の身内がうわさを流しそれを聞きつけ信じた男性が、対面することなく結婚するというもの。今では考えられませんよね。高校までとは違った歴史を学ぶ面白さがあります。歴史好きにはたまりません。

 

文学部歴史学科3年 大倉野 祥万さん

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