歯学部
歯学科

国家試験にはでてこない
歯周病の研究が
私の視野を広げてくれた

微生物学講座の長谷川先生のもとで、歯周病の原因だと考えられている「P.gingivalis」という細菌について研究しています。
新型コロナウイルスの検査にも使われているPCR検査などを活用して、細菌の線毛(細胞に付着するために長く伸びた繊維状のもの)に含まれているタンパク質の成分を分析しています。
歯周病は歯ぐきの炎症を引き起こし、悪化すると歯が抜け落ちることもある病気ですが、それだけでなく脳梗塞や心疾患、早産など口周り以外へのリスクも。
今でも世界的に研究されていますが、なぜ症状が発生してしまうのかなどまだ詳しくはわかっていません。
しかし、この細菌に関する研究が進むことで歯周病の原因を特定し、予防しやすくなることが期待されています。
歯学部はどうしても国家試験の勉強が中心になると思われがちですが、研究に取り組むことで自分の興味を深掘りすることができます。私の研究は国家試験には関わりがないかもしれませんが、口腔医療の発展につながる可能性があり、何より高度な知識を身につけたことによる視野の広がりを実感しています。

吉村 唯

歯学部 歯学科 5年
(兵庫県・私立神戸海星女子学院高校出身)

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