文学部
グローバル英語学科

プレッシャーの中で芽生えたのは栄光や自分のためじゃない、仲間のためという純粋な気持ち

田中 樹

文学部グローバル英語学科
愛知県・安城南高校出身

真夏の名古屋を熱狂させる日本最大級の踊りの祭典「にっぽんど真ん中祭り」(通称「どまつり」)。国内外から200を超えるチームが集結するハイレベルな舞台で、私たち愛知学院大学のよさこいサークル「常笑」は、2025年の第27回どまつり・準どまつり大賞(名古屋市長賞)を受賞しました。しかし、受賞までの道のりは、決して楽しいばかりではありませんでした。
「常笑」は2004年に結成され、2023年に念願の「どまつり大賞」を受賞しています。当時1年次だった私は、この栄光がのちに自分たちを苦しめるとは想像していませんでした。「あの作品を超える演舞をつくらなければならない」それは、私たち自身が課したプレッシャーであり、卒業した先輩たちからの大きな期待でもありました。大賞をめざし、私たちは「常笑」の最大の武器を徹底的に磨き上げる道を選びました。他のチームが道具や派手な演出を追求する中、踊りをひたすらそろえるシンクロで勝負を挑んだのです。完璧なシンクロを追求する上で不可欠なのは、技術以上に「一緒に踊る仲間の動きや気持ちを常に意識する」こと。この練習を通じて、自然と仲間意識は高まり、学年を超えた、かけがえのない強い絆が生まれました。振り返れば、私たちを突き動かした原動力は、「大賞を取る」という目標以上に、「仲間のために頑張る」という思いでした。楽しんで、みんなで一丸となって頑張れば、必ず目標に近づく。そう信じることで、私が本来やりたかった「楽しく踊る」というテーマも取り戻すことができました。今年はさらに観客のみなさんにも楽しんでいただける演舞をめざし、限られた練習時間のなかで、何度も何度も、納得がいくまで踊りを突き詰めていきました。
3年次には仲間からの推薦もありましたが、よさこい経験者で組織の動きを最も見てきたという自負から、「常笑」の代表を引き受けました。リーダーとして最も苦労したのは、約80人という大人数をまとめることでした。大きな目標があっても、途中でやる気をなくしたり、活動の意義を見失ったりする仲間は必ず出てきます。そこで私は、雰囲気や仲間の表情に現れている不調を見逃さず、個別に声かけやフォローを入れることに注力。それはチーム全体を同じ方向へと導く、地道な努力でした。もともとはチームを引っ張っていくようなタイプではありませんでしたが、リーダーの重責を全うし、成長できたのは仲間が支えてくれたおかげです。

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