文学部
宗教文化学科

学校や会社にも「鬼」や「神」がいる?
宗教学から覗く現代社会の“いま”。

信じるか信じないかは、さておき。

特定の宗教を熱心に信仰している人もいれば、信仰とは無関係に生活を営んでいる人もいます。宗教は信仰と関わりがあるのは確かですが、宗教学を勉強するときには信仰心の有無は、実はあまり関係ありません。宗教学の対象はグローバル化が進む現代社会、そしてみなさんの身近にも存在しています。独裁的な指導者を崇める国においては、「崇拝」するための儀式があり、それに参加しない人は「異端狩り」の対象になるかもしれません。会社にも、凄腕の「カリスマ」や「神」がいたり、「鬼」がいたり「地獄」が待っていたりすることもあります。時代とともに姿を変えた「崇拝」と「儀礼」が見え隠れするところには、宗教に似た現象があると思ってよいでしょう。

 

どんなことも宗教につながっている。

神話、呪術、占い、霊山、巡礼、パワースポット、御朱印、妖怪など、さまざまなモノやコトが宗教学の研究対象になります。宗教は、歴史や文化の根幹を創造してきたといっても過言ではありません。どんなことも掘り下げていくと、どこかで宗教につながっています。身近な事柄を通して、その源流に宗教の影響を発見していくことが、宗教学を研究するおもしろさです。これを読んでいるみなさんは受験勉強真っ最中かもしれませんが、大学には受験科目とは全く違う学問がたくさんあります。アニメやゲームがきっかけで神や英雄に関心を持った人、宗教に関する政治的事件や紛争が気になっている人は、ぜひ宗教文化学科の扉を叩き、そして開いてみてください。

 

 

 

◎教員PROFILE

林 淳 教授

東京大学の学部、大学院で宗教学を専攻。はじめ鎌倉仏教を勉強していたが、本学で出会った村山修一先生の影響で陰陽道研究に目覚める。最近『新陰陽道叢書』5巻を刊行できホッとしている。

 

 

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