法学部
法律学科

日常に一番近い法律「民法」。
「なぜ?」を大切にしてほしい。

苦手。それは成長のチャンスになる。

生きていれば必ず関わるもの、それが法律です。特に私の専門である民法は、日常的な取引や家族関係などを規律しています。日常生活に一番近い法律であるといえ、人が生まれてから死ぬまでのすべての場面に関わりを持っています。一方で学ぶべき範囲が広く抽象的な概念も多いため、「民法は苦手」という学生も少なくありません。でもそんなときこそ「考える力」を養い、成長するチャンス。ゼミでは教員から先に説明することはなるべく避けて、どれだけ小さな疑問であっても学生から口にしてもらうようにしています。みなさんが持った疑問の中に、これからの法のあり方を考えるヒントが隠れている可能性もありますよ。

 

「なぜ?」が、法的視点のはじまり。

社会で起きている問題や何気ない出来事に対して「なぜ?」と疑問を持ったことがある、そんな人はきっと法律学科に向いていると思います。弁護士や裁判官など法律を専門に扱う職業をめざす人に限らず、法学はさまざまな学問とつながりを持っており、常に新しい発見に満ちています。加えて、法学部では複雑な物事を整理する力や、相手が納得できるように主張や根拠を順序立てて話す力も身につけることができ、これらの力は社会で必ず役立つことでしょう。今までは「何となくこう思っていた」という出来事も、法の観点から見ると理論づけられていることを知り、「だからこうなっているんだ!」と気づくおもしろさを体験してほしいと思います。

 

 

 

◎教員PROFILE

永岩 慧子 准教授

広島大学 大学院 社会科学研究科 博士課程 後期修了。博士(法学)。専門は民法。講義では民法のうち、財産法の分野を中心に担当。日本私法学会、比較法学会、日本消費者法学会、日本土地法学会などに所属。

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