健康科学部
健康栄養学科

日本の伝統食『精進料理』にチャレンジ!

 

1年生秋学期に履修する『応用調理実習』は、西洋料理や中国料理など世界各国の料理や日本料理の行事食など、幅広い調理法を学ぶというもの。

 

本学は「禅」で知られる曹洞宗の大学ですが、今回は健康栄養学科はじまって以来、初の試みとなる『精進料理』。全国各地から全国曹洞宗青年会の皆さんが日進キャンパスに集結しました! 調理学実習室は白衣姿の学生たちに交じって作務衣姿のお坊さんであふれ、とても賑やかで笑顔あふれる実習時間となりました。

 

日本の伝統食『精進料理』は、仏教の教えに基づく魚や肉を一切使わずに調理された食事のこと。季節に応じた旬の食材を用い、「五味」「五色」「五法」という組合せや調理を大切にしています。

 

五味は「甘い」「辛い」「酸っぱい」「苦い」「塩辛い味」という調理法、五色は「赤」「白」「緑」「黄」「黒」の色彩、五法は「生」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」という調理法を意味します。

 

今回のメニューは『精進出汁』『むかごごはん』『かぶのすり流し』『蓮根団子のきのこ餡かけ』『精進ティラミス』

 

春学期に基礎調理実習で経験を積んでいるとはいえ、精進料理で扱う初めての食材や調理法に戸惑う学生たち。全国曹洞宗青年会の皆さんが、個々の調理能力や理解力を見極めながら、いつもの実習の何倍も優しく丁寧に進めてくれました。

 

 

喫食の後には、いす坐禅を体験。姿勢と呼吸を整え、心穏やかに禅の修行を終えました。

 

学生たちは彼らとのコミュニケーションを通して、精進料理という食文化の背景や調理法・食事の作法などへの理解を深め、貴重な体験ができました。

 

全国曹洞宗青年会による『精進料理』は、2024年度も継続決定!

 

学生の声

「宗教学で精進料理について調べる課題はあったので、なんとなく理解していたが、実際に作ったことも食べたこともなかったので、精進料理に直接触れ体験として学ぶことでより深い学習になった」

「お坊さんに直に教えていただき、貴重な経験になった」

「お坊さんとの会話はとても楽しかった」

「食事作りも食べることも修行とされて、宗教学を理解するうえでとても大切だと思った」

「改めて学んでいる調理を見直すこともでき、料理の知識の幅が広がった」

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