経営学部
経営学科
ゼミで学んだデザイン思考を
次の世代につなぐために
僕たちは起業した
株式会社Unikle
CEO 坂 晃成
愛知学院大学 経営学部 経営学科 4年
CEO 杉浦 元紀
愛知学院大学 経営学部 経営学科 4年
U n i k l e(ユニークル)は、個性( u n i q u e )がキラキラ輝く(twinkle)世界の実現をめざして、2022年9月に設立した会社です。「人生をデザインするきっかけを。」というミッションのもと、全国の中高生を対象とした教材の企画開発や教育プログラムの運営などに取り組んでいます。私たちの活動で重要なキーワードとなるのが「デザイン思考」です。デザイン思考とは、身近なところから課題を見出し、仲間と協力しながら課題解決のために新しい商品やサービスを創り出すこと。Unikleで制作したコンテンツや授業を通して、子どもたちにもこの思考法を身につけてもらい、現代社会で求められる問題発見力や根本的な解決へと導く力を持った人材育成に注力しています。
日本では学生のうちから会社を起こすのは珍しいかもしれませんが、それでも起業しようと思い至ったのは油井ゼミでの学びがきっかけです。私たちはゼミ活動でデザイン思考について学んだことで、日常生活のなかで困りごとを見つけたり、改善案を仲間と考えたりすることが習慣化するようになりました。視野が広くなったのはもちろんですが、他人に思いやりを持って接することができるようになり、自分の意見を積極的に伝える力を養えたと思います。それと同時に「もっと早い時期から学びたかった」という思いが生まれました。私たちが中学生や高校生のときはキャリア教育などはなく、「ひたすら勉強して良い大学に行き、大手企業に就職する」のがベストな選択だと信じていました。しかし、大学でデザイン思考に出会ったことで、新しいことにゼロから挑戦することのおもしろさややりがいを実感。当時はコロナ禍で何もできない状態が続いていたので、「今の自分たちにできることをしたい」という考えのもと、ゼミの仲間と一緒に起業を決断しました。デザイン思考の普及を通じて、今の子どもたちにも挑戦の楽しさやアイデアを生み出すことの重要性を知ってもらい、「君たちの可能性は、普段の勉強や部活だけではないんだよ」ということを伝えたいです。
大学時代は、何でもやってみて、本当にやりたいことを探していた時期。半年間休学してカナダの語学学校に留学し、エンターテイメント性あふれる飲食店に魅せられた経験は、「自分で経営をやってみたい」という思いを強くしました。経営者になってからも、ずっと経営学は勉強し続けており、経営学部に在籍する先生方と机を並べて学ぶ機会もあります。未来を読んで、ビジョンをつくる。そんな経営の面白さに、これからも夢中です。